教育は教えて育てるではなくて育つかは本人次第

30歳のころから約10年間、20人前後の部下のマネジメントをしてきて現在思う事。

教育とは「教えて」「育てる」ではなく「教えて」「育つ」

育てるは教える側に主導権がありますが、育つは本人の問題。

教える側が育てるのは難しい。

育つだけの教えを伝えたあとは本人が育つ努力をするのかが重要。

コントロールはできない

部下は常に20人前後。

そして毎年数人の新入社員が配属。

そんなこんなで約10年。

教えることは難しい。そして育てることはもっと難しい。

育てるという言葉はよく使われる。

でも育てるということは教える側がコントロールすること。

これはとても難しい。

同じことを伝えても人によって影響の仕方が違う。

違う言い方に変えてみても理解してくれない子は理解してくれない。

一回言えば理解してくれる子もいる。

何とか同じように育っていくように伝え続けてはいく。

でも皆同じようには理解してくれない。

そういうものだと思う。

植物は育てることが出来るかもしれないが、人間は育てることは難しい。

育つだけの材料を教える

育てることは難しいけど育つだけの知識や考え方を教えることは出来る。

そしてそれはやらなければいけない。

その結果育っていくのかどうかは本人の問題。

理解してくれない子って本当に何度言っても分かってくれないですよね…

他の子は一回で十分理解して実践してくれても、分かってくれない子は何度言っても無理…

そして思ったのです。

無理なもんは無理。

自分のやれることはやったと。

もちろん育つ機会を奪う事は良くない。

だから伝える。

でもそれを吸収して自分のものにするのかどうかは本人の問題。

だから私が出来ることまでをやって成長してくれるかどうかは本人に任せる。

その中でどんどん成長してくれる子に大事な仕事を頼んでいく。

そしてその子に自分の周りの子たちに自分が伝えたことを伝えてもらう。

育てるという自分でコントロールできないところは割り切り、自分がコントロールできる教える部分は取り組む。

それが私の最終結論。

信じることチャレンジさせること

先日、YouTubeでリベラルアーツ大学の両学長の部下のマネジメントについての動画を拝見させていただきました。

それより前に書けば良かった二番煎じ状態。

でも自分の考え方は間違っていなかったかなとも思えました。

両学長は「愛すること」が一番大事だとおっしゃっていました。

私も似たような考えです。

やはり愛情をもって接することが一番。

愛情があれば信じることも出来る。

成長に繋がると思えば失敗も受け入れられる。

本人がチャレンジしてみたいという意欲があれば大きな問題が発生しなければやらせてあげる。

そういうことに繋がっていく。

私は食品メーカーに勤務しています。

ある日突然、第二工場に急に赴任し、今まで部下は一人ももったことがなかったのにその日から部下が約20人。

残業は月80時間は越えているのに利益も出ない。

新事業のために良い仕事がもらえてなかったことが原因ですけどね。

そこから生産数量は最大2.5倍。

どうしていいかも分からない状態からのスタートだったので、すでにいる社員たちに聞きながらやるしかない。

でもこれが最終的に良かった。

皆の意見を聞きながら、正解が分からないからとりあえずやってみようと進める。

やってもらうしかないので信じるしかない。

失敗したら理由を考えさせる。

成功するにはどうしたら良いか考えさせる。

同時に改善案を私も含めて皆で考え変えてみる。

その繰り返し。

その結果、成績はどんどん良くなりました。

もちろん営業の取ってくる仕事が良くなったのが一番の要因。

でもどんどん膨れ上がる生産数量に対応できたのは部下たちの意見も聞きながら取り組んでやってきたから。

今は私もある程度コントロールしながら信じる範囲やチャレンジしてもらう範囲を判断しながらやっていけるように自分も成長して来れました。

でも根本の信じることやチャレンジさせることは変わらない根底だと思っています。

そして上司と部下の関係は親子関係にも似ていると思います。

会社も家庭も頑張ってきたことはどちらにも活きてくると思います。

部下の教育でお悩みの方に少しでも役に立つ情報になれば嬉しい限り。

職場も家庭も悩みが減ることを願って。

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