欲に素直な三女　～食べたい気持ちと食べたくない気持ちと～

我が家は三姉妹。

それぞれ性格も個性も違う。

そして三女は欲にまっすぐ。

お菓子はご飯をちゃんと食べたら。お菓子を食べるならご飯はちゃんと食べなさい。

育児あるある。

子供がお菓子を食べたがる気持ちは分かる。

でも体のために色んな食材を食べてほしい。

それが親心。

お菓子を止めることはないが食べ過ぎてほしくはない。そしてご飯もちゃんと食べてほしい。

ある日のこと。

いつも通り三女はご飯を遊んでいつまでも食べる。

そして進まない。

そして「もういらない」と言う。

食べるより遊びたい欲が出るとこうなる。

いつものこと。

ある程度は食べてもらわないと体に良くない。

ここまでは食べなさいと終わらせない。

もう食べる気のない三女はまだ？　という感じで嫌々食べる。

その横でゆっくりずっと食べる次女。

いつまで経っても終わらない晩ご飯。

ある程度食べたのでご馳走様の許可が降りる。

晴れて解放された三女。

それからほどなくして、カップ入りのチーズケーキを食べようとした妻と私。

おっ？

なんか美味しそうなもん食べようとしてんじゃん？

こういうセンサーは高感度の三女。

「三女も食べるー」

センサーに反応した後は食欲が起動するリレースイッチ式。

だがしかし。

育児あるあるルール発動。

「ご飯ちゃんと全部食べてないからダメだよー」

・・・・・

チーズケーキ食べたいのに・・・・

表情から読み取れる三女の感情。

チーズケーキ食べたいなー。

でもご飯食べるの嫌だなー。

葛藤する三女。

「ご飯片付けちゃうよー？　食べたいならご飯ちゃんと食べないとダメだよー」

「どうするのー？」

三女決断。

「ご飯食べる！」

チーズケーキ食べたい欲の勝利。

でも最後に捨て台詞。

「本当は食べたくないんだけどね！！」

テーブルに向かいつつ、太々しく言い放つ三女。

怒ってる感じだけど怒ってるというほとでもない。

文章では伝えきれないなんとも言えない表現が出来るようになった三女。

嫌だけどやるってことがとても伝わる。

チーズケーキのために嫌々食べることを報告。

そしてご飯完食。

晴れてチーズケーキにたどり着いた三女。

欲のためにご飯を後回し。

欲のためならご飯もちゃんと食べる。

とにかく欲と行動が分かりやすい三女。

我が家の三姉妹史上1番本能に任せて生きている。

それもまた三女の個性。

これからもずっと本能に任せて生きていくのか。

大きくなるにつれて変わっていくのか。

自分の個性を出して生きていけることを願って。

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